【南道路はいい物件？】道路の方位と物件の価格を比較しよう

物件価格に影響を与える「道路付け」

物件探しを進めていくと、同じエリアで似た広さの物件にもかかわらず、価格に差があることに気づくかもしれません。
この価格差の主な理由の一つが「道路付け」です。今回は「道路付け」が物件の価格にどのような影響を与えるのか、そしてそれぞれの道路向きごとのメリット・デメリットについて解説します。

道路付けとは？

「道路付け」とは、敷地のどの方角に道路が接しているか、つまり接道する道路の方位と幅を指す言葉です。
家を建てる際には接道義務があり、基本的に４m以上の道路に対して間口が２m以上道路に接していない土地には住宅を建てられないため、土地と道路は切っても切り離せない関係にあります。

このため、物件の価格を考えるうえで道路付けは非常に重要な要素となります。

道路方位と価格の違い

道路幅が同じ場合、どの方位の道路が高く評価されるのでしょうか？一般的には次のような傾向があります。

1. 南側道路：日当たりが良く、リビングなどを明るい空間にしやすいため人気です。価格は他の方位に比べて高くなる傾向があります。
2. 東側道路：朝日が入りやすく、午前中の日当たりが確保できるため比較的人気です。南側道路には劣りますが、ほぼ同水準で評価されることが多いです。
3. 西側道路：午後からの日差しが期待できるため、日中は日当たりが良好ですが、夏の西日は強いため好みが分かれます。
4. 北側道路：日当たりが望みにくい分、価格が他の方位よりも抑えられますが、庭やリビングが道路から離れているため、プライバシーが確保しやすい点がメリットです。

南＞東≧西＞北というのが一般的な価格の傾向で、特に南東の角地などは、二方向から光が取り入れられるため高い評価を受けます。

それぞれの道路向きのメリットとデメリット

南道路のメリット・デメリット

• メリット：日当たりの良さが最大の特徴で、リビングを明るい空間にできます。家族が集まるリビングや庭を南向きに設けることで、明るく開放的な暮らしが実現します。
• デメリット：南側に大きな窓を設けた物件の場合、道路からの視線が気になることがあります。また、庭が道路側に近いため、プライバシーがやや制約される可能性があります。

東道路のメリット・デメリット

• メリット：朝日をしっかり取り入れることができ、午前中の光で明るい家になります。玄関を東向き、リビングを南向きに配置する間取りも取りやすく、道路側からのプライバシーも確保できます。
• デメリット：午後から夕方にかけては日当たりが悪く、特に冬場は冷えやすい点が挙げられます。

西道路のメリット・デメリット

• メリット：午後からの日差しが得られるため、特に冬場は暖かく過ごしやすいです。プライバシーも確保しやすく、南向きのリビングを設けることが可能です。
• デメリット：夏場の西日は強烈で、遮光対策が必要になることもあります。

北道路のメリット・デメリット

• メリット：価格が比較的安い点が最大のメリットです。また、リビングや庭を南側に配置することで、プライバシーが高い空間が確保されます。
• デメリット：日当たりが良くないため、特に冬場は暖房費がかかることがある点がデメリットです。

旗竿地という選択肢

一般的な四角形の土地ではなく、旗のような形状をした旗竿地もあります。
これは敷地の奥に家が建ち、細い通路部分が道路に接するタイプの土地です。
間口が狭いため駐車のしにくさを懸念したり、日当たりの関係で旗竿地を検討候補から外す方もいますが、奥まっている分プライバシーが確保され、比較的安価に取得できる点がメリットです。

土地と道路付けの関係を理解して理想の暮らしを手に入れよう

物件の価格は、単に土地面積だけでなく、どの方位の道路に接しているかによって大きく変わります。
また、南向きの道路だからといって必ずしもベストとは限らず、自分のライフスタイルに合ったメリット・デメリットを考慮することが大切です。
価格だけにとらわれず、家族の暮らしを豊かにする土地選びを目指しましょう。